ニッケル基合金と切断加工が難しい特別材料のソーイング
工業用の用途の困難な切断加工の課題に高性能バンドソーで対処して成功を収める
WIKUS社の高性能バンドソーは、フランスの鉄鋼供給業者であるComptoir Général des Métaux (CGM)社で切断性能を数倍に高め、特別な素材特徴を持つ材料のソーイングプロセスで成功を収めました。効率性の向上という共通する目標に対してWIKUSは専門知識をCGMと共有し、継続的に技術的なサポートでこの企業に同伴しました。
WIKUS社の高性能バンドソーは、フランスの鉄鋼供給業者であるComptoir Général des Métaux (CGM)社で切断性能を数倍に高め、特別な素材特徴を持つ材料のソーイングプロセスで成功を収めました。効率性の向上という共通する目標に対してWIKUSは専門知識をCGMと共有し、継続的に技術的なサポートでこの企業に同伴しました。
CGM社は、1957年に設立されたアルジャントゥイユに所在する企業であり、数年の間にノルマンディーとトゥールーズに複数の事業所を持つマルチスペシャリストに発展しました。今日、この会社は、棒、板金、管、プレート並びにテクニカルプラスチックなどの様々な形態で鉄製品や非鉄製品を保管・販売しています。これらの製品はカスタムメイドで商品化され、顧客の要望に応じてそれぞれ製造もされています。これ以外にも、CGM社は、航空と宇宙あるいは自動車産業といったハイテク分野のための半製品の販売も行なっています。鉄鋼取引ではノルマンディーに二か所の工場(ルーアンとル・アーブル)があり、17名の従業員が働いています(2021年現在)。
第一の目標は、WIKUSのバンドソーを使用してこれまで使用してきたソリューションを上回ることにありました。二番目のステップでは切断パラメータ並びに冷却潤滑材を適合させて切断パラメータを向上させることにありました。
数多くの材料の切断加工は要求が非常に高く挑戦的であると考えられるため、正しいバンドソーの選択と使用は必須です。具体的な計画では、ニッケル基合金のインコネル718は、700 °Cの温度まで好ましい耐老朽化並びに高い引っ張り強さ、耐熱性、最大応力を特徴としており、部品製造に使用されていますが、これの切断加工をすることになっていました。特にニッケル基合金は、インコネル718でもそうですが、とりわけ、材料応力が高いためにソーイングの点から見ると切断加工が難しい材料です。この材料を初めて加工した時に、基準値というものが全くありませんでした。
WIKUSのバンドソーを使って出来るだけ効率的な切断を保証するために、とりわけ、ソーイングプロセスにおける誤差や材料の破損あるいはバンドソーが材料の中に引っかかってしまうといった潜在的な課題を最小限に抑えるか起こらないようにしなくてはなりませんでした。切断加工が難しいもう一つの特別な材料としては、同様にCGM社が焦点を当てているアルミニウム青銅が挙げられます。
ニッケル基合金のインコネル718の場合には、マシーンEverising H-560 HAで350から470 mmの直径で切断加工を行なう、新たに入手され使用されたWIKUSの超硬金属バンドソーFUTURA® 718に焦点を当てることにしました。WIKUSの高性能バンドソーの使用は、あらゆる点で前述の課題を克服し、WIKUSの専門家の推奨と包括的な技術的なサポートに同伴されて、最終的にソーイングに成功を収めました(図1、2、3)。
超硬金属バンドソーFUTURA® 718が、インコネル718の場合では、とりわけ、切断力を理想的な形で切断される材料に伝えることを可能にしました。その際に、一貫して次のような肯定的な結果が見られました。すなわち、CGM社は初めてこの材料の切断加工を行なって、このために比較はできないけれども、FUTURA® 718は非常に効率的であることが判明しました。
最終的にこのバンドソーは、これまで使ってきたバンドソーの耐用期間も超えました。さらに、切断の品質並びに表面の等級もあらゆる期待に沿う結果を残しました。WIKUSは、その上、使い込みの改善や理想的な潤滑剤濃度の場合と同様に、最適化された切断パラメータと推奨によってCGM社をサポートして、切断性能がさらに向上しました。
CGM社の課題を成功裡に管理するために、さらにWIKUSは直接現場で数日間にわたってサポートするために専門家を派遣しました。この専門家は、その際に特にバンドソーFUTURA® 718を最適に使用して、これにより運転をスムーズに維持するためのサポートを提供しました。
この成果は、WIKUSとのパートナーシップの要求でもありメリットでもあり、また、一名の手による包括的な製品業績とサービス業績である結果となりました。特筆すべきなのは次の点にあります。すなわち、新しいバンドソーを使用するか新しい材料または特別な寸法がある場合にはすぐに担当のWIKUSの専門家を長期間にわたってコンサルタントとして現場で利用できるようになった点です(図4、5、6、7)。
WIKUSの超硬金属バンドソー DUROSET®は、前述の特別な材料であるアルミニウム青銅を切断加工する際にもメリットを発揮しました。この場合、目立てされた特別な形状によって材料の最適な切断加工が可能になりました。用途に応じてCGM社の異なる事業所で前述の二つの超硬金属バンドソーFUTURA® 718 と DUROSET®以外にもその他のWIKUSのバンドソーが使用され成功を収めており、その中には高性能の初心者向けバンドソーTAURUS®並びに二つの多用途バイメタルバンドソーPRIMAR® M42とMARATHON® M42が含まれています。